うつ病と間違えないために|双極性障害の症状や治療法について

医師

双極性障害とは

目頭を押さえる人

まず精神科を受診します

双極性障害という病気をご存知でしょうか。かつては躁うつ病と呼ばれていた病気で、その名の通り、躁の状態とうつの状態が交互に来るのが特徴です。躁状態の時には、ひどくおしゃべりになったり、色々な考えがあれこれ浮かんだりする一方で、注意散漫になりやすく、周囲に迷惑をかけることもあります。またうつ状態の時は、いわゆるうつ病の状態と間違われやすくなります。この2つの状態は急に切り替わるのではなく、徐々に変わって行くのが一般的です。遺伝子や環境によって起こることが多いといわれていますが、はっきりしたことはまだわかっていません。また、うつの状態から始まることが多い病気です。この病気が疑われる時には、やはり病院に行くのが一番です。病院では、精神科を受診するようにしましょう。この双極性障害は、いつ治るというのははっきりいえません。回復するまでに長い期間を要することもありますし、そのため根気よく取り組まなければならないこともあります。ですから薬を独断でやめたり、あるいは自暴自棄になったりしないよう、周囲の協力も得て、規則正しい生活をするようにしましょう。また、職場への復帰なども自分で勝手に決めるのではなく、主治医と相談したうえで決定することをお勧めします。

薬物療法そして精神療法

病院での双極性障害の治療方法には、薬物療法と精神療法があります。薬物としては主に気分安定薬、そして抗精神病薬が処方されます。基本となるのは気分安定薬ですが、精神状態が安定しない時には、抗精神病薬が追加されることもあります。抗精神病薬は、躁とうつの両方に作用する効果があるため、最近病院の処方でよく用いられるようになっています。それから精神療法には、心理教育や認知行動療法などがあります。心理教育とは医師と患者、またはその家族などが一対一で話し合うのに加え、双極性障害の経験者のアドバイスをもらえる集団療法もあります。また認知行動療法は、患者が陥りがちな否定的な行動形態を、より日常生活に即した、デメリットの少ない方法に変えて行く治療方法です。また精神療法の中で、注目されているものとして対人関係・社会リズム療法というのがあります。この方法は、双極性障害の原因となりやすい、職場での対人関係のストレスを軽減させると同時に、一日のうちでどのようなことがストレスになり、それをどのように回避するかを組み合わせたものです。これにより、自分がどのようにストレスを受け、どのような形で生活が不規則になりやすいかが客観視できるため、大いに治療に役立てることができます。